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インテリジェンスが先か、カスタマーが先か?

インテリジェンスについてメモしたり、関連の書籍を読みながらつらつらと考えたりしているのですが、たまにはブログを更新しようと思ったので、ここにアップしてみます。

簡単なメモ程度ですが……



インテリジェンスの(安全保障レベル以外にも民間企業レベルにも使用できる)普遍性のある定義として、「判断・行動するために必要な知識」(※1)というのがあります。

インテリジェンスにもいくつかの側面がありますが、(※2)この定義は、「狭義のインテリジェンス」といってもよいかと思います。

これ(インテリジェンス)はつまり、「(自分が)何らかの意思決定を迫られている」状況にあるという前提の元に、その自らの判断、今後の行動を根拠付けるもののことです。(※3)


「インテリジェンスを利用して意思決定を行なうもの」のことを、「カスタマー(customer)」といいます。


(以下は少し個人的に考えたことなのですが)カスタマーをカスタマー足らしめるものは、「自らの置かれた状況に対する認識」(次第)なのではないか? と。

“自分は今、どのような状況に置かれているのだろうか?”
“(自分を取り巻く)状況は今後、どのように変化していくのだろうか?”
“自分の利益を増大させるチャンスがあるのではないか?”
“自分の不利益を軽減させるには、どうすればよいのだろうか?”

このような意識を持ったものこそが、切実にインテリジェンス(判断・行動するために必要な知識)を求めます。

すなわち、「カスタマー」とは、「インテリジェンスを欲するもの」といえるのではないでしょうか。

上記から導かれる結論として、「インテリジェンス(判断・行動するために必要な知識)が先にある」のではなく、「(インテリジェンスを求める)カスタマーが先にある」といえると思います。(※4)


主に北岡元著『インテリジェンス入門』を読みながら考えたり、メモしたことを元にブログ記事にしてみました。





※1 北岡元『インテリジェンス入門〔第2版〕』p.16


※2 「日本のインテリジェンス体制の変革」研究会「日本のインテリジェンス体制―変革へのロードマップ―」の用語集によれば、インテリジェンス(Intelligence)とは以下のように定義されます。

収集されたインフォメーションを加工、統合、分析、評価及び解釈されるプロダクトで、国家が安全保障政策を企画立案・執行するために必要な知識。 なお広義では、インテリジェンスが生産されるプロセス、工作活動、防諜活動やインテリジェンス組織まで指すこともある。


※3 手嶋龍一・佐藤優『インテリジェンス 武器なき戦争』では、「インテリジェンス」とは以下のようなものだとしています。

「情報(インテリジェンス)は、国家の命運を担う政治指導者が舵を定めるための羅針盤である」(手嶋)p.17
「インテリジェンスは「国家の舵取りを担う政治指導者の決断に資するための有益な情報」」(手嶋)p.179


※4 北岡元『前掲書』p.37でも「カスタマーの誕生」として、「インテリジェンスとカスタマー」について考察しています。




参考

北岡元著『インテリジェンス入門〔第2版〕』慶應義塾大学出版会、2009

手嶋龍一・佐藤優著『インテリジェンス 武器なき戦争』幻冬舎新書、2006

「日本のインテリジェンス体制の変革」研究会編「日本のインテリジェンス体制―変革へのロードマップ―


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2015年1月4日,プロフィール更新

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